2012年7月30日月曜日

おおかみこどもの雨と雪

細田守監督の最新作。

『時をかける少女』は、映画館で観たわけではないけど、テレビで観て、自分が高校生だった頃を振り返って、そのあまりの落差に愕然とした。青春って良いなぁって思ったのを覚えてる。
『サマーウォーズ』は、映画館で観た。面白かった。希薄になってるつながりっていうものを意識した。自分自身、人とのつながりってあんまり感じたことなかったけど、それがネットだとしても、やっぱりつながりって大切なんだなぁと思った。

そんな中で、細田監督の最新作だということで期待をしつつも、『おおかみこどもの雨と雪』は、おおかみ人間っていうありきたりの設定で、あんまり興味が持てなかった。
でも、今日観に行って、感動した。
現実離れしたファンタジーチックな映画だと思ってたんだけど、非常にリアルな作品だった。オオカミ人間っていう設定こそ非現実的だけど、自分自身を受け入れて、相手を受け入れて、どう生きていくか、っていうのは、誰もが人生の色んな場面で悩むことだろうし、恋愛、出産、子育てなんかは、みんなが経験することだ。
おおかみ人間として生きていくか、普通の人間として生きていくか。悩みながらも、それぞれの道を見つけて歩んでいく雨と雪という対照的な2人は、観ていてほほえましかった。
自分のもとを離れていく子供を見送る親ってどんな気持ちなんだろうっていう、当分考えることないだろうなぁって思ってたことについて考えをめぐらしてみたり。

人生って、苦しいけど、楽しいものなんだろうなぁって思った。

メリダとおそろしの森

ディズニー・ピクサー最新作、『メリダとおそろしの森』。
同時上映で『トイ・ストーリー トゥーン』と、『月と少年』のおまけつき。『トイ・ストーリー トゥーン』の方は、ハンバーガーショップのおまけのおもちゃの展示用のバズと、本物のバズが入れ替わっちゃうというお話。ちょっとした脱出劇なんだけど、おもちゃの悲しさみたいなのも描かれてて面白かった。
『月と少年』は、父親、祖父とともに月を掃除するという話。そこで信じられないことが起こったりする。チャーミングで夢いっぱいのお話だった。

本編の『メリダとおそろしの森』は、メリダという王女のお話で、母親である妃に勝手に花婿候補を決められて、その中から結婚相手を決めろといわれるところから、色々物語が動き出す。
自分の信念を曲げず、運命に抗おうとするメリダに好感が持てた。メリダの思いに反してすべてが悪い方向に進むのは非情だった。それでも、最後はハッピーエンドになるところがディズニー映画の良いところ。どんなに相手のことを嫌ってても、やっぱり家族なんだなぁって思った。

ディズニー映画は、ひとつひとつの設定は、案外どこにでもあったりする話なんだよな。それを、あそこまで良い話に仕立てあげることが出来るっていうのが、クリエイターの凄さなんだと思う。常々思うことだけど、最近では、本当にオリジナルなものっていうのはほとんどない。でも、応用が凄いんだ。だから、評価が高いんだと思う。俺も、そういう応用力を身に付けたいと思う。
「伝説は、真実に満ち溢れた教訓」らしい。そんな風に思ったことはなかったから新鮮だった。

上映前に色々なディズニー映画の予告を観た。どれも魅力的な作品で、上映が楽しみだ。