2015年7月22日水曜日

バケモノの子

2015/7/21
TOHOシネマズ日本橋
スクリーン8 I-14 21:00

前日に、チケット買ったのに家で寝てたせいで観に行けなかった作品、『バケモノの子』。
再度チケット買いなおして鑑賞。

父親が離婚して母親が死別、親戚に抵抗を感じていたレンは、熊徹に拾われてバケモノの世界でバケモノの子として育てられることになった。

最初は反発していたけれど、徐々に柔術や剣術を身につけ始める。
熊徹との間にも絆が生まれ始めた。

歳を重ね、人間の世界であれば高校生。
いつもと同じ小さな争いをきっかけに、人間界とバケモノの世界をつなぐゲートに足を運んでしまった。
好奇心から人間の世界に戻り、図書館に。
そこで1人の少女と出会い、勉強の楽しさに目覚めていく。

人間がバケモノの世界で育つことで、闇に取り込まれてしまうという逸話が流れている中、レンは、この少女のおかげで闇に取り込まれずに済んだ。

そして、同じくバケモノに育てられたある人を助けるべく、行動を起こす。


大切な描写をだいぶ端折ったけど、そんなお話。

親子の絆を描いている。
西遊記の世界観も感じたし、千と千尋の神隠しみたいな雰囲気もある。

無駄な描写はほとんどなくて、観やすくて、少しウルッときて、心が温まる。そんな映画だった。

小説家を志してから、こういう物語を作りたいなぁといつも思ってる。

微妙な小説なら書けるけど、でも、そこまでのクリエーティブな頭脳を持っていないっていうことも、嫌というほど感じてて。小説家になる夢を捨ててはないけど、適性があるかっていうと、正直微妙で。

だから、少しでも文章を書くことで何かを生み出す仕事がしたいって思って、特許事務所に入った、という部分もなくはない。

でも、やっぱりそれは、翻訳してるのと似たような感じで。すでに誰かが作り出しているものを言葉に還元するっていう仕事。面白いけど、なんとなくつまらない。自分が求めてるものとは違う。

そういう風に感じたから、今は、自分の夢はきちんと持ちながら、何かを生み出そうとしてる人たちの近くで力になりたいって思うんだ。

ストーリーとは全然関係ないけど、この映画を観ることで、自分の気持ちに整理がついた。

HERO

2015/722
TOHOシネマズ日本橋
スクリーン7 J-17 18:40

観てきた、『HERO』。
本当は昨日観る予定だったんだけど、睡魔に逆らわず家で寝てたら終わってた・・・
チケット買ってたからお金の無駄遣いしてしまった。しかも、『バケモノの子』も観る予定だったから、2作品で3,600円も。

今日はリベンジ。


っていうことで、『HERO』。
登場人物少なめだし、大使館攻めるっていう設定を除けば舞台設定も前作と比べて静かだけど、でも、それが良い味出してて良かった。

冒頭に言及すると、自宅で、『HERO』に対する期待とかなく観てたとしたら、きっと始まって1分で観るのやめてた。そのくらい、駄作の予感がする冒頭だった。

そして、始まって30分で完全にオチが見えた。あからさますぎる。
たぶん、その後の展開を予想させるっていうのは狙いだったんだと思うけど。水戸黄門がいつ印籠出すのかドキドキしながら観る、ああいった期待感を狙ってたんだと思う。

前半は笑い話の連続で、どう考えても作品の時間の都合だとしか思えなかったのが残念だ。

とはいえ、総合的には良かった。
大使館の治外法権、不逮捕特権をテーマにして、国レベルでの貿易交渉まっただ中のネストリア公国の大使館のメンバーをいかにして引っ張り出すかを描いてた。
食べ物やスポーツを通して、人として交流しようとしてるのが印象的だった。

こういうのを観ると、法律に興味持つんだよなぁ。
一時期、『HERO』の影響で検察官目指してたの思い出した。

そして、雨宮さん。
お変わりなくっていう感じ。第1期のドラマから10年以上立ってて、木村拓哉は年取ったの分かるんだけど、松たか子は全然変わらない。さすがだ。
個人的に好きな女優ランキングで1位に輝くだけのことはある。

ちなみに自分は、大使館には2回訪れたことがある。
一回は派遣のバイトで。一回はプライベートで。ひょんなことから大使館と知り合って招待してもらったんけど、本国に戻ってから連絡取らなくなった。
今思うと惜しいことしたなぁと思う。