2014年12月24日水曜日

ゴーン・ガール

2014/12/23

TOHOシネマズ渋谷、スクリーン1 F-10 で鑑賞。

妻が疾走した。
家のキッチンの床には大量の血液が。

時間が経つにつれて主人公、ニック・ダンへの不信感、疑惑が強まっていき、とうとう逮捕される自体に。

そんな中、同時進行で疾走した妻、エミリー目線のストーリーも語られる。
こちらのストーリーが、なんとまぁ、悪女というかなんというか。観ててイライラしてしまった。

すべてが妻の自作自演、しかも、自作自演の果てには殺人を犯す始末。
それでも、疾走した妻が戻ってきたことで、喜びの感情を表さなければならない主人公。

疾走した妻が戻ってきたあたりでエンドロールかと思いきや、その後も映画は続いて、どうやって収拾つけるんだろうと思ってたんだけど、案の定、微妙なラストだった。

ラストさえもう少ししっかりしてたら、評価が上がった映画だったんだけど、残念だ。

とはいえ、面白いことに変わりはない。観てよかったと思う。

(3D・吹)ベイマックス

2014/12/23

TOHOシネマズ渋谷、スクリーン5 I-16 で鑑賞。

健気に人間の健康を守ろうとするベイマックス。
面白いのは、必ずしもベイマックスのことを理解しているわけではない少年、ヒロが、理解していないのにベイマックスと上手くやっていけてること。

兄、タダシは死んだけれど、兄のために行動するんじゃなくて、あくまでも自分が信じている道を進もうとするヒロ。

最後は、多くの人々を守りたいという兄の気持ちを理解して、ベイマックスの存在理由を理解して、成長した姿を見せてくれる。

最終的にはヒーローになってしまう主人公たちだけれど、そんな突拍子もない結末はディズニーならでは、ということで、案外簡単に許せる。

家族の話、っていうわけではないんだ、たぶん。
何のために、誰を思って生きるかっていう人生の話で、ヒロは、きちんと自分がやるべきことを見つけたっていうことなんだと思う。


ちなみに、同時上映の超短編、『愛犬とごちそう』については、いまいちコンセプトがつかめなかった。
最初はドッグフードを食べてた愛犬が、どんどん美味しい物を食べるようになって、ドッグフードを受け付けなくなる。
ちょっとした欲望の話を描いてるのかと思いきや、そういうわけでもないらしく・・・
ドッグフードを食べなくなった後、無理やり飼い主を外に引っ張っていって、喫茶店のウェイトレスとの出会いをお膳立て。飼い主は結婚して、子供も出来た。一方の愛犬も、子供を授かったらしい。
ということでハッピーエンドなんだけど、うーん、何が言いたかったのか。

バンクーバーの朝日

2014/12/23

TOHOシネマズ渋谷、スクリーン6 J-10 で鑑賞。

戦前、賃金を求めて日本からカナダに行った人々の2世が野球チームを作った。朝日、という名前のチームだ。
そのチームが、白人を相手にバントと頭脳プレーで優勝を勝ち取るまでを描いた映画だ。正確には後日談まで描かれてるけれど。

今までの人生で知らなかった歴史が描かれてて、非常に興味深かった。
単なる史実に基づいた野球映画、というだけではなく、カナダに移民した日本人の話さえ、恥ずかしながら私は知らなかった。

面白かったと同時に、非常にためになった映画だ。

2014年12月16日火曜日

ホビット 決戦のゆくえ

意外に画像が小さかったけど、まぁそれはどうでも良いや。

『ホビット 決戦のゆくえ』を観てきた。

『ホビット 思いがけない冒険』、『ホビット 竜に奪われた王国』に続く3部作の完結編だ。

ドラゴンを倒すところまでが映画のプロローグだったりして、あっさりしてるというか、展開が早い部分もあれば、非常に濃厚に描かれてるところもあったりして、バランスが悪いなぁというのが一番初めに感じたことだ。

正直なところ、前2作品の内容を、ほとんどと言っていいほど忘れてて、観ながら、徐々に展開を思い出してはいたんだけれど、最終的に、3部作を通してどうだったか、っていうような感想は持てなかった。

『指輪物語』の前日譚というだけあって、最後は『指輪物語』につながる描写で終わってた。

Amazonインスタントビデオストアで、きちんと1作目から改めて観直してみたいと思う。

なんだかんだ思うところはあったけど、それでも、面白かったとは感じたから、観て損はなかったと思う。

ちなみに、『ホビット 思いがけない冒険』および『ホビット 竜に奪われた王国』の感想は下記へ。

『ホビット 思いがけない冒険』

『ホビット 竜に奪われた王国』

2014年12月9日火曜日

デビルズ・ノット

TOHOシネマズシャンテで『デビルズ・ノット』という映画を観てきた。
座席はI-7、観やすい席だった。観にくい席があるのかどうかは知らないが。

原題は"DEVIL'S KNOT"らしいから、まぁ、発音通りにカタカナにしただけの邦題だ。

実話を基にした映画らしい。
その実話っていうのが、これ↓↓

ウェスト・メンフィス3事件

史上最悪の冤罪事件として名高い未解決事件らしい。
結構有名らしいけど、申し訳ないことに私は知らなかった。

映画のあらすじを簡単に説明すると、

アーカンソー州で、8歳の少年3人が全裸死体として発見させられた。警察は操作の後、3人の青年を逮捕。しかし、民間で調査会社を営むロン・ラックスは、この事件に疑問を抱き、操作に乗り出す。

現在も未解決で、ロン・ラックスは、今なお、事件解決のために弁護士に協力しているらしい。

この事件の特筆すべき点は、逮捕された3人は、それぞれ死刑や終身刑を受けてたんだけど、18年服役した後、司法取引により釈放されていること。問題は、その司法取引が、有罪であることを認める、というものだ。既決重罪犯として釈放されるという矛盾を抱えた司法取引、しっくり来ない。

事実を基にした映画っていうことだけど、色々なサイトを観てたら、どうやらほとんどが実話らしい。
脚色がほとんどないがゆえに、すでに事件を知っている人たちからすれば、映画にする価値がない作品なのではないか、と。

映画の価値そのものに言及するつもりはないけれど、(どう考えても何かが起こる予感がするBGMを使っていたり、安易な部分はあるものの、)良く出来た作品だと思うし、個人的には面白かったから満足だ。
事件に興味を持って観るときにどうなのかは分からないけれど、映画好きなら観る価値はあるんじゃないかと思う。

2014年11月22日土曜日

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

久々に映画観た。前のブログを確認すると9月初めだったから、約2ヶ月半ぶり。
学生時代を思えば、考えられないほど映画を観てない自分にびっくりだ。まぁ、高校時代は全然映画なんて観てなかったけれど。

『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』。
実話を基にしたフィクションらしいが、どのあたりが実話で、どのあたりがフィクションなのかが分からなかった。
そもそも、かつてのモナコ公妃が女優業出身だとは全然知らなかった。
冒頭、いきなりヒッチコックが出てきて、どんな関わりだ? と思ったんだけど、結婚して公妃になったグレース・ケリーに、新作『マーニー』の出演オファーをしに来たらしい。そのために宮殿にまで押しかけるヒッチコックの行動が実話なのかどうかは知らないけれど、少なくとも、それだけの存在だったんだということを知ったから、彼女に興味を持った。

今度、タイミングが合えばグレース・ケリーの出演作、観てみようと思う。おすすめあれば教えて下さい。

作品中、本当の自分がどういう存在なのかでグレースの心は揺れ動く。
今の立場の中で、どのように行動すれば良いのか。

詳細は、色んな場所に書かれてるから割愛するけれど、グレースの決断が見事だった。
しっかりと、公妃として、妻として、母として、役割を演じきろうというものだった。
たとえ銀幕の舞台からは身を引いたとしても、それでもやっぱり役者だったんだという感慨深さがあった。

シェイクスピアが、「この世は舞台、人はみな役者」という言葉を残してるけれど、やっぱり、そうなのかなと考えさせられた作品だったと思う。
私も、その時その時に、与えられている自分の役割を、しっかりと全うしたいと思う。

「私の人生はおとぎ話のようだ」とよく言われるけど、それじたいが「おとぎ話」だわ
by グレース・ケリー

ところで、グレースは、立場は違えど雅子様の葛藤とも通じる部分があるのかなぁと思ったりしたけれど、どうなんだろう・・・

2014年9月1日月曜日

マレフィセント

数ヶ月ぶりの映画だ。
学生時代には週に2、3本観に行ってたことを考えると、だいぶ生活が変化した。

ディズニー映画は最近家族愛とか人間愛とかを取り上げてて、話題になった『アナと雪の女王』も姉妹愛がテーマだった。
『マレフィセント』も、家族愛がテーマ。母子愛というか、義母子愛というか・・・

誰もが知ってる『眠れる森の美女』の悪役、マレフィセントに焦点を当てた作品。
人間の国の少年と、隣国、妖精の国の妖精が恋に落ちる場面から物語は始まる。
ありがちな展開だけど、少年はマレフィセントのことを忘れ果てて、人間の国の王子になる。そして、あろうことかマレフィセントの翼をもぎ取り、王に献上する。
これに怒り狂ったマレフィセントは、王子の子供に呪いを掛ける。16歳の誕生日に、永遠の眠りにつくだろうと。目覚めさせるには、真実の愛を誓い合った相手のキスが必要だと。
それからというもの、マレフィセントはことあるごとに呪いを掛けた相手である子供に干渉をしていく。赤ちゃんだった頃からずっと近くにいて、子供、オーロラも、いつしかマレフィセントを慕うようになっていく。

だんだん、マレフィセントのオーロラに対する想いに変化が見え始め、呪いを解こうと奮闘する描写もあったりする。この辺りから、オチは大体読めるんだけど、予定調和に向かって流れていく安心感があって、ゆったりとした気分で観れた。

ただ、作品として雑過ぎた。
深読みしようとするといくらでも深読みできて、本編がそもそもアウトラインでしかないんじゃないか、というような、そんな扱いも出来たりする。
もう少し、いや、もっと、感情を丁寧に描写してほしいと思う。

2014年5月21日水曜日

テルマエ・ロマエⅡ


5月20日

仕事終わったあと,TOHOシネマズ日本橋で『テルマエ・ロマエⅡ』を観てきた.

コメディ色が前作よりも増してて,確かに面白かったんだけど,面白さがコメディな部分から来るせいで,底が浅い,味わいがなくなったように個人的には感じた.

テルマエ技師としてローマ皇帝の絶大な信頼を寄せられるルシウスが,今作で挑むのは,コロッセオに集うグラディエーターのための,体を癒やすテルマエ,北方の地に赴いたケイオニウスのための簡易テルマエ,もとい五右衛門風呂.そして,ローマの民のための,温泉郷だ.

問題にぶち当たる度に現代日本にタイムスリップするのは,もはや水戸黄門のようなお決まりなパターンを連想させる.

力士を見て,平たい顔族のグラディエーターだと判断して,ならば彼らが用いる風呂場に秘密があるのではと考えた結果,足つぼやマッサージ器,そしてバスクリンだ.
うーん,何というか,古代人が現代の世界を見てどう思うか,って想像するしかないけれど,でも,もう少し深く考察をするものじゃないかと思ったりはする.

まぁ,面白かったからとりあえずは良しとしよう.

2014年4月23日水曜日

名探偵コナン 異次元の狙撃手

原作でも明かされていない秘密がこの映画で決定的に疑問の余地なく突然明かされた.

とりあえず,その点が何よりも衝撃だった.

『名探偵コナン』っていう作品は,正直なところ原作は,ミステリーとしての完成度もそこまで高いとは思えない.分かりやすいっていうわけではないんだけど,あんまりミステリー漫画として楽しめない.

ところが,それが映画になると,完成度の高さに驚かされる.
特に今作は良かった.たぶん,今まで観たコナン映画の中では,ベイカー街の亡霊の次くらいに個人的には面白いと思った.

アクション映画として楽しいし,アニメならではの演出もあった.

コナンファンなら観て損はしないと思う.


ちなみに,ネタバレすると,

沖矢昴は疑いようもなく決定的に赤井秀一だという事実が提示された.



でもあれだな,やっぱり都内で見ると,平日でも若者が多くて,映画館が少々うるさかった.

2014年4月22日火曜日

LIFE!

気にはなってたけど,観ようかどうしようか迷ってた作品.

休みで時間があったから,観てきた.

原題は,“The Secret Life of Walter Mitty”.個人的には原題の方がいい気もするけど,エクスクラメーションマークの力強さも嫌いじゃない.

少々妄想癖があって,大きなことを成し遂げたいと思いつつ,何も出来ていない男が,自分の仕事,ネガの管理において,1枚,とても重要なネガが見つからないことから,まだ撮影者が持っているのではと考えて,大きな旅に出るという物語.

主人公が勤めるLIFE社のスローガンが気に入った.

TO SEE THE WORLD
世界を見よう

THINGS DANGEROUS TO COME TO
危険でも立ち向かおう

TO SEE BEHIND WALLS
壁の裏側をのぞこう

TO DRAW CLOSER
もっと近づこう

TO FIND EACH OTHER
お互いを知ろう

AND TO FEEL
そして感じよう

THAT IS THE PURPOSE OF LIFE
それが人生の目的だから


こういう映画がつまらない人もいるとは思うけど,大きなことを成し遂げたいとずっと考えてる自分にとっては,非常に励みになる映画だったし,無性に旅に出たくなった.

現実を受け止め,毎日の生活を大事にすれば,本や夢で見るよりも充実した人生を手にできる,というのが映画のメッセージらしい.

初めの一歩が大事なんだ.

一応原作があるらしい.『虹をつかむ男』.読んでみようと思う.

2014年4月4日金曜日

永遠の0

岡田准一の演技,やっぱり好きだなぁと思った.

『SP』や『陰日向に咲く』など,いろいろ観てるけど,『永遠の0』での演技も,観やすかった.
この感覚,大事だと思う.
観にくい役者ってたまにいるんだよなぁ・・・

この作品を通して,本当に命をかけるっていうのはどういうことなのかを考えさせられた気がする.

Kindleで原作を読もう.

2014年3月19日水曜日

ホビット 竜に奪われた王国

『ホビット』を観る前に『アナと雪の女王』を観てて,そのせいかあんまり響かなかったんだよなぁ・・・

面白かったのは確かなんだけど,3時間もかけた割には,話の展開が遅すぎたんじゃないかと思ってる.

大狼男が出てきたり,エルフに捕まったり,人間に捕らえられたりしたけど,結局のところは龍を前に何も出来なかったドワーフたちの物語だ.

たぶん,全体を観て,初めてこの描写の価値が分かったりもするんだと思う.

うん,動画で配信され始めたら,また観てみよう.



全然感想になってないけど,あまり覚えてないからしかたがない.

アナと雪の女王

『Let It Go」を初めて劇場で聞いたのが今年の正月.
英語を正確に聞き取ることは出来ないけど,でも,前向きな歌詞でとても気に入った.
それが『アナと雪の女王』にまつわる曲だっていうことを知って,公開される日を心待ちにしてた.

本当は公開初日に観に行きたかったんだけど,仕事あったしTOHOシネマズデーで1,000円で鑑賞できる日だったから諦めて,今日,ようやく観ることが出来た.

文句なし,とは残念ながら行かなかったけど,非常に面白かった.
テーマは家族愛,なのかな.
子を思う親,姉を思う妹,妹を思う姉,それぞれが相手のことを思いやって,その結果として起こした行動が,悲劇を起こす火種になってる.

今回は3D字幕版を鑑賞した.
肝になってる楽曲,『Let It Go』は日本語版だと松たか子が歌ってるらしい.
YouTubeで聞いた限り,原曲の方が良いんじゃないかなぁと個人的には思うけど,世間一般ではどういう評価が下されるんだろう・・・

個人的にはぜひ字幕版で本来の歌を楽しんでいただきたいと思う.

ディズニーは過去の作品を踏襲しつつ,常に新しい展開を見せていこうとする向上心を感じられるけれど,今回はそれが非常にいい方向に向かったと思う.
長編アニメ初のWヒロイン.そして,いつもとは違うエンディング.

観る価値がある作品だと思う.

以下,ネタバレあり.


2014年1月29日水曜日

鑑定士と顔のない依頼人

この作品,タイトルからして謎だった.

顔のない依頼人っていうのが,姿を隠した依頼人なんだろうなっていうのは簡単に想像がついたけど,だからどうしたっていう・・・

面白い作品だった.

鑑定士が,ずっと屋敷の隠し扉の向こう側で,誰にも姿を見せずに生活している謎の女性の依頼を受けるところから物語は始まっていく.

最後は,まったく予想しなかった結末だった.


ヨーロッパ映画は完成度高い作品が多いと思うんだけど,多くの日本人の肌には合わないのか,あんまり上映されないのが残念だ.

2014年1月9日木曜日

かぐや姫の物語

あんまりパッとしなかった感じがするなぁ.

決して面白くなかったわけじゃないんだけど,演出としての描写の粗さが鬱陶しかった.

そして,一番強く印象に残ってる違和感は,最初は竹取物語の文章をナレーションしてたのに,すぐにそれがなくなったこと.
ずっとナレーションだけの物語だったら面白かったんじゃないかなぁと思ったり.

2014年1月6日月曜日

ハンガー・ゲーム2

ハンガー・ゲーム1と違って,非常に政治的な部分が濃く描かれてたように思う.

この連作のテーマが革命だっていうことは,作品を観る前から知ってはいたんだけど,2作目を観て,どういうふうに物語が動いていくのかが,よりはっきり意識出来るようになった.

3作めに期待だ.