アナと雪の女王

『Let It Go」を初めて劇場で聞いたのが今年の正月．
英語を正確に聞き取ることは出来ないけど，でも，前向きな歌詞でとても気に入った．
それが『アナと雪の女王』にまつわる曲だっていうことを知って，公開される日を心待ちにしてた．

本当は公開初日に観に行きたかったんだけど，仕事あったしTOHOシネマズデーで1,000円で鑑賞できる日だったから諦めて，今日，ようやく観ることが出来た．

文句なし，とは残念ながら行かなかったけど，非常に面白かった．
テーマは家族愛，なのかな．
子を思う親，姉を思う妹，妹を思う姉，それぞれが相手のことを思いやって，その結果として起こした行動が，悲劇を起こす火種になってる．

今回は3D字幕版を鑑賞した．
肝になってる楽曲，『Let It Go』は日本語版だと松たか子が歌ってるらしい．
YouTubeで聞いた限り，原曲の方が良いんじゃないかなぁと個人的には思うけど，世間一般ではどういう評価が下されるんだろう・・・

個人的にはぜひ字幕版で本来の歌を楽しんでいただきたいと思う．

ディズニーは過去の作品を踏襲しつつ，常に新しい展開を見せていこうとする向上心を感じられるけれど，今回はそれが非常にいい方向に向かったと思う．
長編アニメ初のWヒロイン．そして，いつもとは違うエンディング．

観る価値がある作品だと思う．

以下，ネタバレあり．


主人公は，アンデールという王国の2人の娘．長女はエルサ，次女はアナという名前．

アナは天真爛漫ないたって普通の女の子．
一方のエルサは，しっかり者．でも，とても特異な少女だ．雪を降らしたり，氷を作るなどの魔法を使える．

ある日のこと，アナとエルサは，エルサの魔法で雪遊びをしてた．
エルサの不注意でアナに怪我を負わせてしまう．

その怪我を治す代償として，アナはエルサの魔法の記憶を失うことになった．
一方のエルサは，魔法を制御できるようになるまで，宮殿の一室に幽閉されることになる．

そして時が経って，エルサの王女としての戴冠式．
アナがその日に出会った王子と婚約する，などという暴挙に出たことで，エルサは心が不安定になり，必死で制御してきた魔法をみんなの前でさらけ出してしまうことになった．

周りからは化け物呼ばわりされ，エルサは宮殿を飛び出し山の奥深くに氷の宮殿を作り上げる．
そこで，誰にも構わずありのままの自分で過ごそうとする．

そこで流れるのが『Let It Go』だ．
なんというか，吹っ切れるのが早すぎるんじゃないかなぁというのが正直な感想．

これでいい

とか歌ってるのを見て，

いいわけないだろ！！

って怒鳴りたくなった．
そこにいたる心情の移り変わりをもう少し見せてほしかったなぁと思う．

アナはエルサを探しに山に入るんだが，そこで出会ったのが雪だるまのオラフ．昔，2人で作った思い出の雪だるまだ．
どうやらエルサは自ら作り出したものに命を吹き込むことが出来るらしい．

山で出会ったのはオラフ以外にもう一人．クリストフだ．ラストに至るまで，アナの手助けをすることになる．

氷の宮殿でのアナとエルサの対峙．
アナの心臓に氷が突き刺さり，真実の愛によってしか助からないことが判明する．

この辺りで，最終的にはクリストフとアナがキスしてハッピーエンドを迎えるのかなぁと思ってたんだけど，全然違った．

最後にはアナとエルサの絆の強さを見ることになるわけだけど，ディズニーらしいまとめ方だと思う．
真実の愛っていうのは，家族の愛だったわけだ．

もう一回，TOHOシネマズ日本橋で新しいスクリーンと音響で観てみたいと思う．